薬師寺で、今年も玄奘三蔵の功績をたたえて法要が行われました。玄奘は仏典を求めてインドへの気の遠くなるような距離を旅します。玄奘の法灯を引き継ぐ寺「薬師寺」の行事です。
今年の玄奘役は、田村亮さんです。「科白のある方が演じやすい」という彼の気持ちがわかります。みんな伎楽面をつけて、主役の彼のみが直面なのです。
草木染の衣装も伎楽面も今年はすっかり新しくなりました。天平の頃の華やかな舞台が再現されました。特に「赤」の鮮やかさは印象的です。
奈良の枕詞は「青丹よし」ですが、この意味は、青(緑)と丹(赤)の色が美しい、ということだと法話で教えていただきました。お寺の窓や柱は赤色と緑色です。
5月と思えないほどの気温と日の光に、入場券と共に配られたタオルが大活躍でした。